May 11, 2016

野田鶴声社(のだかくせいしゃ)


東京の町工場で作られているホイッスルのご紹介です。

製造は、マンガこち亀でも有名な東京葛飾亀有にある野田鶴声社(のだかくせいしゃ)。創業は1919年で、初期の頃からハーモニカや木琴などの楽器を主に、音の出るものを製造されていることから、とっても美しい社名が付けられています。1968年よりホイッスルの製造を開始し、試行錯誤を繰り返しつつも、今ではヨーロッパの警察や軍関係、そして、サッカーでは国際A級審判員にも使われる様になり、世界最高品質の製品として認められています。


実は私、2005年頃会社に伺ったことがあります。二代目社長野田員弘さんには、みっちり2時間半ほど笛について勉強させて頂きました。口元のライン形状の具合、メッキの素材と厚み、溶接方法、中に入れるコルク球へのあくなきこだわりなどなど。。。お話しを聞きつつ実際吹いてみると、軽く吹いても途切れない、音の強弱がつけやすい、なにより丈夫で何年経っても同じ音が出るということに深く納得し、さらに「これはだれも真似できっこねえんだよ」と熱く語っておられたことを覚えております。

左端のパリ警視庁モデルは中音域、カタカナで表現すれば、ルルルルルルル!
写真中と右は高音域、サッカーで使います。軽く吹けば、予想外の大音量で、ピーーーーー!
ここにはないですがラグビー用は低音域、ろろろろろろろろ!

ところで、この笛、普段の生活にどのように使いましょうか。護身用か、スポ小の審判、子供たちの整列、運動会の応援、カラオケ、宴会芸の時・・・などでしょうか。私の息子は教育実習で使うのに持っていった様です。あまり使う機会は無いかもしれませんが、小さな町工場が世界を相手に笛で勝負していることを思うと、眺めているだけで感慨深さがあります。童心を呼ぶ笛の魔力と相まって切なさもあります。

野田社長とお会いしての帰り際に話されたのが、映画タイタニックの後半のシーン。海に落ちたローズ(ケイト・ウィンスレット)は助けを呼ぶために笛を吹きましたが、その笛は昭和の時代にホイッスルでは世界トップメーカーだったイギリスJ・ハドソン社(ブランド名アクメ)のものだったとか。
『あの時助けを呼ぶのに14回も笛を吹いてたんだよな、うちの笛だったらねえ、3回も吹けば助けに来てくれるってんだよ。』っと。。。このくだりが特にお気に入りだったお茶目な社長だったのですが、残念ながら一昨年お亡くなりになり、今年に入って会社も廃業されることとなりました。。。後継者が無く、センスが最も重要な笛作りができなくなってしまったのだとか。さびしいことです。

今回は日本の小さな町工場が世界のトップブランドの物つくりをしていたことを、今、お伝えしたくて書いてみました。

弊店でも在庫わずかです。お求めはお早めに。


取り扱い店舗:
アンジェ 河原町店、上野店、丸の内店 ANGERS SHOP INFO

野田鶴声社
http://www.geocities.jp/nodakakuseisha/