May 1, 2015

Pentel / KERRY


1971年に発売されたぺんてるのキャップ式シャープペンシル「KERRY」。
今年で44年目を迎えるロングセラーアイテムです。
Pentel KERRY
ぺんてる ケリー(限定色) ¥1,800+tax


この1971年という年、実はいろいろなメジャーな新製品が生まれた年なのですが、代表格は日清カップヌードルでしょうか。他にもマクドナルド、ミスタードーナツがそれぞれ日本1号店をつくったり、テレビでは仮面ライダー、小柳ルミ子などが活躍した頃でした。
私どもの店舗で取扱いしているものの中でも、それに近い年代の60~70年代に発売されたものがたくさんあります。例えば文房具では、同じくぺんてるのサインペン(1960年)、トンボのmono消しゴム(1969年)、キッチンアイテムでしたら柳宗理ディレクションのステンレスカトラリー(1974年)などなど、さらに時代を50年~80年代に幅を、外国製にまで目を広げれば、今でも定番としてたくさん製品が存在し、店頭で販売されています。
Pentel KERRY
ロングライフデザインと言う言葉がありますが、何十年と製造され販売され続けるものには、暮らしに役立ち、生活に溶け込む、質の高い技術やデザインがこめらているのでしょう。


さて、本題のケリーですが、アルミ製キャップとプラスチックボディの組合せに、渋いメタリックカラーが施されています。ボディの真ん中にあるシルバーのギザギザ部分には真鍮が使用され、素材の質感とともに適度な重量をもたせることで高級感、書き心地を追求されているのかと思います。
Pentel KERRY

正式名称は「万年CIL ケリー」と言って、当時のぺんてる社がシャープペンシルを万年筆の様に使いこなす、とのコンセプトで開発されたとのことですが、そのポイントして、キャップ式を採用したことが大きな特徴かと思います。
通常、芯を繰り出すのにノックボタンが必要なシャープペンに、キャップ式を採用しようという、ぺんてる社のチャレンジ精神と言うか柔軟な発想と言うのか、僕はその部分に強く引かれるものです。

このキャップの頭についているボタンは、収納時は引っ込んでいてガタガタもしません。使用時に後ろにさすとわずかに飛び出して、それをノックすればちゃんと芯がでてくるという、う〜んと唸らせる構造です。また、そのノックボタンを引っ張ると消しゴムも出てきます。
Pentel KERRY
0.5ミリ芯の収納は12本。
キャップをしめる時と,後ろにさす時の「カチッ」という音も心地よいです。


Pentel KERRY
万年筆のようなボディデザインで、キャップ式ですから、ケリーを知らない人の前で使うと、それがシャープペンとは即座には気が付かれないのではと思います。なので自分自身、ケリーで文字や絵をかいていると、シャープペンシルを使っていると言うより、何かしら万年筆に近い、きりっとした感覚を覚えるのですが、それがまさにぺんてるの開発時のコンセプトなのでしょう。

Pentel KERRY
写真の、レポートパッド上のケリーは、すべて限定カラーです。右からブロンズゴールド、オレンジ、カーキは1,800円+税、その左のレッドは、海外向けカラーで逆輸入アイテムです。このレッドは現在品切れ中で、秋頃には入荷するかな?と思います。そして、左端の黒と金のタイプは、ケリーが発売された当時の名称「Pentel 5」を冠した高級版「ゴールドケリー」で,今後復刻される予定です。年末に向けての発売を期待して待っています。ゴールドケリーは、4,000~5,000円の価格が予定されています。
(奥のペントレー上のカラーは定番カラーです。1,500円+税)

たくさんカラーのあるケリーですが、何色かのボディカラーそれぞれにカラー芯を分けてセットしてお使いの方や、コレクターの方もおられたりする世界にファンの多い「Pentel KERRY」。
一度お使い頂ければロングセラーであることに納得頂けるのではないでしょうか。

*各店舗により取扱色に違いがございますのでお問合せは、各店舗宛にお願い致します。

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